体の機能回復を自分の“細胞”の力で行う

幹細胞を利用した医療 “再生医療”

細胞の代表格 “幹細胞”

私たちの細胞の中には、様々な細胞に姿を変えることのできる能力を持った細胞が何種類か存在しています。その一つが幹細胞です。幹細胞は体内に存在し、壊れて仕事ができなくなった細胞があったり、細胞の数が減ってくると、自ら分裂しその細胞を補うことで、体の機能を修復してくれます。
幹細胞は、色々な細胞に変化(分化)する能力を持っています。つまり体中の様々な臓器、皮膚などの組織、骨・軟骨・筋肉・関節にもなり得る細胞なのです。 

再生医療

“幹細胞”を利用した医療 “再生医療”

元来、体には損傷したり弱ってきた部分を修復しようとする働きがあります。幹細胞を利用した再生医療は、この修復しようとする幹細胞の働きを何十、何百万倍にも増幅させて、損傷を受けた血管や機能不全になった臓器に集中的に働きかけ、機能回復をすることで、本来体がもっている機能を正常に戻すことを目的とした医療です。
つまり、体の機能回復を自分の“細胞”の力で行う、再生医療による治療(予防治療)なのです。
幹細胞培養上清治療や自己脂肪由来幹細胞治療は、この幹細胞を生体外で培養し、一定の量まで増やしてから患者本人の体に戻す方法です。
国内外の数々の医療研究機関によって効果やメカニズムが研究されています。また、自分自身の幹細胞なので安全性も高くアレルギーや拒絶反応といった副作用がありません。
今、最も注目されている最先端医療技術です。
幹細胞は、骨髄・臓器・脂肪など様々な部位に存在します。当院ではお体への負担が少ない腹部の脂肪を採取して幹細胞をとりだしています。 

脳血管障害でお悩みの方へ

脳血管障害とは
脳血管障害(脳卒中)は脳血管が破けたり詰まったりするなどの異常により生じる病気のことを言います。
「脳出血」や「くも膜下出血」などの脳の血管が破れることで起きるパターン、「脳梗塞」など脳の血管が詰まることで起きるパターンの大きく2つに分けることが出来ます。
いずれも原因は長期間の高血圧により動脈硬化が進行することです。
脳梗塞と脳出血の症状は非常によく似ており、これらの症状が前触れとして表れますが、くも膜下出血は前触れがないため突然死の原因になることも多いです。 

脳梗塞 脳出血 くも膜下出血
原因 脳の血管が詰まる 脳の血管が破れる 脳の血管が破れる
症状 半身まひや言語障害、認知機能の低下 半身まひや言語障害、認知機能の低下 激しい頭痛や意識障害
前触れ あり あり なし

脳血管障害(脳卒中)は日本人の死亡原因の3番目であり、一命をとりとめてもその後寝たきりになる可能性の高い非常に危険な疾患と言えます。

脳血管障害の具体的な症状

脳の血管が詰まるタイプ
脳梗塞
左右どちらかの半身の手足や顔が動かしづらくなる・マヒする、言語障害(ろれつが回らない、言葉が出てこない)、めまいがする、認知機能低下(他人の言うことが分からない)、
嘔吐する、など

脳の血管が破れるタイプ
脳出血、左右どちらかの半身の手足や顔がしびれる・マヒする、しゃべりにくくなる、
歩きにくくなる、頭痛、強いめまい、吐き気、くも膜下出血、突然の激しい頭痛、吐き気や嘔吐、意識が朦朧とする、など頭痛後すぐに死亡する場合もある


幹細胞治療が、脳血管障害に期待できる効果
脳血管障害に期待できる効果
本治療を受けることにより、傷ついた血管の修復や新しい血管の新生を促すことにより、血流を回復させることや、炎症を抑えることにより症状の悪化を防ぐことにより、脳血管障害の予防や症状を改善することが期待されます。骨髄由来幹細胞での臨床試験では、脳卒中発症後の生存率の向上や、症状の改善効果が報告されています。

起こりうる副作用
本治療を受けることによる危険としては、脂肪の採取や細胞の投与に伴い、合併症や副作用が発生する場合がありますが、臨床試験では後遺症が残る可能性のあるような重大な副作用、健康被害は報告されていません。 

他の治療法との比較

治療法 利点 欠点
本治療法(幹細胞治療) 拒絶反応の心配がない
血管の修復・再生効果により、根本的な治療効果が期待できる
費用が高い
薬物療法 体への負担が少ない、費用があまりかからない 根本的な治療効果はなく、症状を安定させる効果しか期待できない

糖尿病
(DIABETES MELLITUS)

本再生医療等は糖尿病の症状改善・予防を目的として、再生医療等を受ける患者様から採取した脂肪から培養した脂肪由来幹細胞を静脈投与するものです。

再生医療等の対象疾患等 

・糖尿病
選択基準
年齢:20歳から80歳
本治療を受けることを希望した患者様のうち、再生医療等を行う医師の診断により、他の治療法では改善が見込めず、本治療の実施が適当であると判断された患者様を本治療の対象となっております。

除外基準
以下に該当する者患者様は本治療の対象外とさせて頂きます。
脂肪採取時に使用する麻酔薬または特定細胞加工物の製造工程で使用する物質に対する過敏症、アレルギー症状を起こした経験がある患者様

感染症を発症している患者様 その他、治療を受ける患者様の健康状態、身体的条件を勘案し、本治療を受ける医師が治療の提供の可否を判断します。

糖尿病に対する再生医療の期待される効果
患者様の脂肪組織から採取した脂肪由来幹細胞を培養で増やして、静脈から点滴で投与します。 脂肪由来幹細胞を投与すると脂肪由来幹細胞は身体の損傷した部分に血流などに乗って集結する「ホーミング効果」により膵臓のランゲルハンス島のインスリン産生細胞であるβ細胞の修復や機能を改善する効果があります。 また、糖尿病でダメージを受けた血管を修復し、インスリンの効き目が弱くなるインスリン抵抗性を改善する効果などがあります。 この治療によって糖尿病の症状が改善・糖尿病の予防が期待できます。

糖尿病の正体と発生理由
慢性腎不全の代表的な原因となる糖尿病は、血液内のブドウ糖(血糖)濃度を調節するホルモンであるインスリンが絶対的・相対的に不足した状態もしくは組織でインスリンの機能が正常に発揮されないインスリン抵抗性のために、高血糖状態とそれに伴う糖代謝障害が起きます。
正常であれば、飲食物を消化・吸収するとき血中内の糖成分が増加し、膵臓のランゲルハンス島細胞でインスリンが生成・分泌され、 血液内のブドウ糖を細胞に運搬することで血糖が維持されます。ところが、糖尿病患者の場合はインスリンの分泌が不足し、あるいはその機能を正常に発揮できないために血糖値が上昇し、腎臓で再吸収されずブドウ糖が尿とともに排出されます。
1型糖尿病は自己免疫疾患などが原因となり、膵臓のランゲルハンス島のβ細胞の破壊によって発生し、2型糖尿病は全身のインスリン抵抗性とランゲルハンス島のβ細胞からのインスリン生成が減少することで発生します。
治療法は、インスリン療法とランゲルハンス島細胞移植だけであり、正常血糖値の維持と低血糖状態を避けることが重要です。
1型糖尿病(IDDM:インスリン依存型糖尿病)について
1型糖尿病はインスリン依存型糖尿病であり、遺伝的な素因を持っている人がウイルス感染などの環境要因にさらされたとき、自己免疫機序によって膵臓のインスリン生成細胞であるβ細胞が破壊され、インスリンが絶対的に不足します。
症状は、膵臓β細胞の60~80%以上が破壊されたときに現れるが、主に20歳以前に発病し、11~12歳の子どもに急性的に発症するため小児糖尿病とも呼ばれます。1型糖尿病にかかると、多飲多尿、体重の減少、低血糖とケトアシドーシスなどが発生し、死に至ります。
インスリンが絶対的に不足して起こるため、インスリン投与が不可欠です。
2型糖尿病(NIDDM:インスリン非依存型糖尿病)について
2型糖尿病はインスリン非依存型糖尿病で、カロリーの過剰摂取や運動量の減少、ストレスの過多でインスリンの機能が低下し、膵臓からのインスリンの分泌は十分なのに標的細胞において受容体が不足して発生します。
普通40歳以降に発生し、肥満の場合が多く、症状がゆっくり現れるため、症状がはっきりしない場合が多いです。 

項目 1型糖尿病 2型糖尿病
発病年齢 ~20歳 40歳~
症状の発現 急性的に発現 慢性的に進行
糖尿患者の比率 約10% 約90%
ケトアシドーシスの発生 一般的に発生% まれに発生%
肥満との関係 ほとんどない 一般的に該当
膵臓のβ細胞 破壊される(60~80%) 破壊されない
インスリンの分泌 減少 正常または減少
膵臓細胞に対する自己抗体の発生 発生 なし
治療 インスリン投与 食事療法、運動、インスリン促進経口薬投与

1型糖尿病とは違って、初期には膵臓機能が正常に近い場合が多く、インスリンも正常に分泌されますが、インスリンが作用する臓器(筋肉、肝臓、脂肪細胞など)でインスリンに対する抵抗性が生じ、インスリンが本来の機能を十分に発揮できないために生じます。治療面でもインスリン注射は必須ではありません。

2型糖尿病は糖尿病患者の90%以上を占め、年齢と肥満の程度につれて発生率が上昇します。2型糖尿病の治療は、インスリンが不足してはいても膵臓のインスリン分泌能力は残っているため、食事療法と運動療法だけでも血糖のコントロールが可能な場合があり、これらの方法によって血糖調節が不可能な場合には、薬物(経口血糖降下薬)を使用したり、インスリン注射を利用したりするなどして血糖を調節することになります。
耐糖能異常群は、空腹時の血糖および経口ブドウ糖負荷試験での血糖値が正常人と糖尿病診断基準の中間に該当するグループで、5年以内に10~25%が2型納尿病に進行するため、管理が必要な状態です。
糖尿病の原因としては、遺伝的要因と年齢、肥満、薬物服用、妊娠などの環境的要因が作用します。
遺伝的要因は特に2型糖尿病と関連が深いです。

糖尿病の分類と原因
一卵性双生児の場合、片方が1型糖尿病にかかると、ほかの健康な側が糖尿病にかかる確率が30~70%です。
2型糖尿病の場合は70~90%であり、両親が糖尿病の場合も40%であることがわかっています。環境的要因として、1型糖尿病の場合、ウイルス、タンパク成分、副腎皮質ホルモン剤などが自己免疫系を撹乱して膵臓細胞を破壊し、臨床症状を引き起こす。現在まで約20種のウイルス感染によって糖尿病が発病しうることが知られています。
食事、運動不足による肥満、妊娠、外傷、打撲、手術などのストレスにさらされたときや、関節炎または神経痛治療薬の服川による副腎皮質ホルモン剤乱用のようなほかの病気の治療薬による副作用で糖尿病が発病することもあります。
また、高血圧または高脂血病では糖尿病が併発していることが多いです。以上の原因が互いに結びつき、臓器のインスリン抵抗性が増加して、高血糖を示す糖尿病を引き起こすことになります。

糖尿病の診断基準
2002年のアメリカ糖尿病協会の基準によれば次の通りです。
水をふだんよりたくさん飲むようになり、喉が渇くとともに、食事の量は増えるが体重が減少するなどの糖病症状と、
血漿の血糖値が200mg/dl以上。
空腹時の血漿血糖値が126mg/dl以上。
経口ブドウ糖負荷2時間後の血漿血糖値が200mg/dlの場合。
この3つのうち1つでも当てはまれば、糖尿病と診断されます。
血糖が正常値以上に贈加した高血糖状態は、急性・慢性的にさまざまな合併症を引き起こします。 つまり、高血糖が続けば、血液の流れと脂肪代謝の異常で脳卒中、心筋伷塞、足部潰瘍、動脈硬化症などのような合併症の発生の可能性が高まります。糖尿による脳卒中発生の危険度が2~3倍、失明の危険度が20倍、心臓病の危険度が16倍増加することが知られています。 

慢性疼痛
(CHRONIC PAIN)

慢性疼痛とは
慢性疼痛(慢性痛)は「治療を要すると期待される時間の枠組みを超えて持続する痛み、あるいは進行性の非がん性疾患に関する痛み」と定義されています。
つまり、病気の治療に必要とされる期間を超えても、痛みだけが残ることを指します。通常であれば痛みは体の異変を伝えるサインであり、病気の回復と共に痛みも鎮まっていきますが、病気が治った後も痛みだけが残るのが慢性疼痛です。
痛みの原因であるはずの病気が治っていると考えられる時期でも痛みが無くならず、痛みの程度と病気の状態が一致しないことが多く見られます。
慢性疼痛では原因となる病気よりも痛みそのものが問題となります。痛みを慢性的に抱えることによる不安や抑うつ、不眠など精神・心理的な面に悪影響を及ぼします。
慢性疼痛には痛みの起こる原因によっていくつかの場合に分けられます。 

神経障害性疼痛 中枢性疼痛 心因性疼痛
原因 脊髄損傷や脳血管障害などにより神経が傷つく、神経障害、がん細胞の神経への浸潤 脳や脊髄の病気や損傷 病気や痛みに対する不安や恐怖、日常生活でのストレスが原因
痛みのメカニズム 怪我や病気で神経が刺激され、異常に興奮して起こる 脳と脊髄にある中枢神経が傷ついて起こる痛み ストレスや不安などの精神的、心理的な問題で生じる痛み

慢性疼痛の具体的な症状
通常、以下のいずれかに当てはまる痛みは慢性疼痛とみなされます。
① 3カ月を超えても続く、もしくは再発する
② 痛みの原因になったけがや病気が治った後も、1カ月以上続く
③ 慢性的な病気、治らないけがに伴う痛み
慢性疼痛では痛みそのものが問題となります。
痛みによる継続的な疲労から
睡眠障害・食欲不振・味覚減退・便秘・性欲減退・体重減少などが起こります。
また、痛みが長期にわたって続くと精神的にも支障をきたし、不安・抑うつ・行動力の低下などの症状も表れます。 これらによって社会活動が困難になる場合もあります。

幹細胞治療が、慢性疼痛に期待できる効果
脂肪由来幹細胞は体の脂肪組織に含まれる細胞で脂肪細胞や軟骨細胞、骨細胞になることができる細胞です。このような色々な種類の細胞になることができる細胞は、木に例えると複数の枝を支える幹に相当することから幹細胞と呼ばれています。体の中には色々な種類の幹細胞が存在しており、ケガや病気により傷ついた組織の修復を行っているだけではなく、常に新しい細胞を作り出すことで体全体の新陳代謝を支えています。また、全く別の働きとして幹細胞には免疫を強力に抑え込む力があることも分かっており、痛みの原因となりうる炎症を抑える効果のある物質を分泌する性質があります。

体内に投与した幹細胞は、体内の傷ついた場所に集まり、炎症を抑え傷ついた組織を修復する性質があります。そのため、痛みの原因となる慢性炎症を抑え、末梢神経の傷害部位を修復することにより、浸潤受容性疼痛や神経障害性疼痛を緩和させる効果が期待できます。また、このような幹細胞の特性により、原因が分からない非器質的疼痛の一部についても痛みを軽減する可能性もあります。

起こりうる副作用
臨床試験では感染、頭痛、注射部位の痛みなどの副作用、健康被害が報告されていますが、いずれも軽微で自然に治癒しています。特別な処置が必要となる、あるいは後遺症が残るといったような重篤な副作用、健康被害は報告されていません。

他の治療法との比較
慢性疼痛の治療法は対症療法が主であり、手術療法などの根治療法がないのが現状です。保存療法としましては(内服薬、貼り薬、神経ブロック、髄腔内持続注入など)、理学療法(温熱療法、牽引療法、マッサージ、はり治療)、物理療法(レーザー治療、直線偏光近赤外線治療など)、カウンセリングなどの心理療法が中心となっているだけで、現状の治療法では十分な疼痛緩和が行えているとは言えません。
このように現行の治療は、疼痛症状の調節と治療による副作用を最小化するための治療法があるだけで、完治できずに多くの人々が苦しんでおります。本治療では、患者様本人の脂肪由来幹細胞を投与するため、副作用の心配がなく、末梢神経の炎症部位や過敏になっている末梢神経障害の部位に直接作用することから、根治療法となる可能性があります。 

脊髄損傷
(SPINAL CORD INJURY)

脊髄損傷でお悩みの方へ
脊髄損傷とは
脊髄損傷とは交通事故やスポーツ、高所からの落下などが原因で脊髄に衝撃が加わり、脊髄に損傷が生じることを言います。
脊髄は、背骨を構成する脊椎の中にある長い神経の束であり、脳と接続しています。脳で出された指令を全身に伝えたり、逆に体の各部位からの感覚を脳に伝える機能があり、脊髄を損傷してしまうことでその機能が果たせなくなり「麻痺」という状態になります。
脳と同じ中枢神経なので、一度傷つくと二度と元には戻らないと言われてきましたが、再生医療の発達により、その説が覆される可能性が出てきました。

脊髄損傷の具体的な症状
脊髄損傷の主な症状は「麻痺」です。脊髄損傷による麻痺にも損傷の程度により2種類あり、1つが「完全麻痺」、2つ目が「不全麻痺」です。
「完全麻痺」は、脳の伝達を体に伝える・体の感覚を脳に伝える、という脊髄が持つ機能が完全に失われた状態を指します。体を全く動かすことが出来ず、何も感覚を感じない、という状態になります。 一方で「不全麻痺」は脊髄が持つ機能が一部失われ、一部は残っている状態を指します。状態には差があり、体をある程度動かすことが出来る程度なものもあれば、感覚だけが残る重度なケースもあります。また、損傷から時間が経ち麻痺が慢性化してくると、本人の意思とは関係無く筋肉がこわばったりけいれんしたりすることがあります。 

完全麻痺 不全麻痺
損傷の程度 脊髄の機能は完全に失われている 脊髄の機能は一部失われ、一部残っている
症状 "体を全く動かすことが出来ず、 感覚も全く無い 程度による。軽度であればある程度体を動かすことが出来る。 重度であれば感覚のみ残っている場合も

幹細胞治療が、脊髄損傷に期待できる効果
脊髄損傷に期待できる効果
本治療は、培養により増やした患者様自身の幹細胞を局所投与することによって、神経組織を修復し、脊髄損傷の症状改善を図る治療法です。
脂肪由来幹細胞は、神経を含む多様な細胞に分化できる能力を持つことから、脊髄損傷により傷ついた神経の再生に働きます。また、脂肪由来幹細胞には炎症を抑える効果のある物質を分泌する性質があり、炎症を抑えることにより症状の悪化を防ぐ効果が期待できます。

起こりうる副作用
本治療を受けることによる危険としては、脂肪の採取や細胞の投与に伴い、合併症や副作用が発生する場合がありますが、臨床試験では後遺症が残る可能性のあるような重大な副作用、健康被害は報告されていません。 

他の治療法との比較

治療法 利点 欠点
本治療法
(幹細胞治療)
脳の血流が改善し、神経再生・保護等の機能の回復が期待できる
炎症がある部分を鎮静化し、不調や痛みの原因を緩和する
費用が高い
脂肪の採取や細胞の投与に伴い、合併症や副作用が発生する可能性が否定できない
保存療法
(薬物療法、手術療法など)
体への負担が少ない
費用があまりかからない
根本的な治療効果はなく、症状を緩和させる効果しか期待できない

心斎橋美容外科 心斎橋再生医療センターは

厚生労働省に第二種・第三種再生医療等提供計画を提出し、計画番号を取得した認定医療機関です。
自己脂肪由来幹細胞治療は、ご自身の幹細胞を生体外で培養し、一定の量まで増やしてから患者様ご本人の体に戻す方法です。
またこの治療は国内外の数々の医療研究機関によって効果やメカニズムが研究されています。また、自分自身の幹細胞なので安全性も高くアレルギーや拒絶反応といった副作用がありません。今、最も注目されている最先端医療技術です。
幹細胞は、骨髄・臓器・脂肪など様々な部位に存在します。当院ではお体への負担が少ない腹部の脂肪を採取して幹細胞をとりだしています。 

幹細胞培養上清濃縮液治療は、乳歯歯髄や脂肪細胞から採取した幹細胞を用いて、生体外で培養し、培養する際に生まれる細胞を修復や補強する成分を濃縮して利用する方法です。こちらの治療は細胞を取り除いていており、異物反応などのアレルギーがほぼなく細胞修復に対する有効成分のみを利用する簡易的治療方法です。
幹細胞点滴治療・幹細胞培養上清濃縮液治療による機能回復・予防を。
皮膚や関節などは直接注射することで移植ができますが、直接注射できない部位には、静脈点滴という形で、幹細胞や培養上清濃縮液を血管内に入れることで全身にいきわたらせて、損傷部位に移動させて治療を行います。 

注意事項

治療を行うにあたって、患者様と医師、両者の合意があってはじめて治療は行われます。医師より治療の目的や安全性・リスク、そして効果についてしっかりとご説明します。
現病歴や既往歴により、治療が難しい場合もございます。
治療を受けるに当たって下記に該当する方は、医師にご相談ください。

① 悪性腫瘍の既往のある方
② 脂肪採取時に使用する麻酔薬または特定細胞加工物の製造工程で使用する物質に対する過敏症、アレルギー症状を起こした経験がある患者様
③ 感染症検査(B型肝炎、C型肝炎、HIVなど)で陽性の方
④ 出血傾向のある方
⑤ 本再生医療の同意説明文書の内容をご理解いただけない方
⑥ 妊娠している可能性がある方、妊娠を強く希望している女性、妊婦、授乳婦
⑦ 20歳未満または80歳以上の方

予期される副作用・リスク:採血時の痛み、内出血、感染症

このようなお悩みをお持ちの方に

動脈硬化の治療と予防
糖尿病の治療と予防
肝機能再生
脳梗塞後遺症
薄毛治療
勃起不全

血管内皮膚細胞の障害によって起こる疾病の治療・予防など、ご相談ください。 

患者様へしっかりと事前説明やカウンセリングを行います。
患者様を第一に考え、ご負担を最小限にとどめるべく治療にあたります。


幹細胞点滴治療料金

カウンセリング・事前検査・採血・脂肪採取・幹細胞培養・投与・アフターフォロー診察
※価格はすべて税別価格です。

初診料:5,000円
再診料:3,000円
血液検査:40,000円
細胞採取量:360,000円

細胞培養料 投与
・細胞数5,000万個~
1,440,000円

細胞数1億個~
2,880,000円

細胞数1.5億個~
4,320,000円

細胞数2億個~
5,760,000円


記載の料金は日本国籍で日本の健康保険証がある方のみ対象となります。日本に滞在する在留カード及び日本の保険証をお持ちでない方は料金を別設定とさせて頂いております。あらかじめご了承くださいませ。詳しくはお問合せください。